生きるための芸術。Vol.05 『インド古典音楽の世界 』
生きるための芸術。Vol.05
『インド古典音楽の世界』
ヨシダダイキチ(シタール)
KyuRi(タブラ)
皆さんは“古典音楽”と聞いてどんな音楽をイメージしますか?
昔からある伝統やルールに忠実に従った、高尚で敷居の高い、と同時に堅苦しく創造性に乏しい、どこか近づき難く、要するに、つまんない音楽?
でも、インドの古典音楽はまったく違いますよ!基本的にはプレーヤー達の即興によってその時・その場所で生み出されるそれは、名前に反してとても現代的。とてもみずみずしく刺激的で保守性とは無縁であり、と同時にそれを生み出すプレーヤーには高い創造力と高度なひらめきが求められます。
プレーヤー達のセッションによって生み出されるそれは、同じく即興的な要素が強いジャズを感じさせるものでもあり、とても2~3人で演奏しているとは思えない荘厳さ・優美さ・重厚さは同じくヨーロッパの古典音楽であるクラシックのようでもあり、シタールなどのメロディーの響きは同じアジアの音楽である日本の津軽三味線や民謡のような、どこか懐かしさを感じさせるものでもあり、タブラなどの多彩なリズムや音色はテクノやエレクトロニカなどの最先端のエレクトロニックミュージックの持つ実験性や革新性を想起させるものでもあります。そして、よく知られているように、インド古典音楽はビートルズをはじめとしたほかの様々な音楽ジャンル・プレーヤーに多大なる影響を与え続けてきました。
今回、日本におけるインド古典音楽の第一線で活躍されている方々をお招きして、楢葉町の「みんなの交流館ならはCANvas」でライブが開催されます。今回はインド古典音楽を聴くうえで抑えておいたほうがより楽しめるポイントのレクチャーも交えた演奏になります。少しでも音楽がお好きな方はもちろん、初めてインド古典音楽をお聴きになる方や、お子様からご年配の方まで、どなたでもお楽しみいただけると思います。今回お招きする方々は本場インドでの演奏から帰国した直後の演奏になりますので、演奏にはインドの空気感が濃厚になるかもしれません。楢葉町でインド古典音楽を、しかもこれだけの方々の演奏を入場無料で楽しめる機会はまず無いと思いますよ!
好きな音楽をふくしまのこの地で!
ぜひお誘いあわせのうえ奮ってご参加ください!
○ ヨシダ ダイキチ(シタール)/ English below
https://www.yoshidadaikiti.net/
1996年からインドにてシタールとインド音楽を学ぶ。
ウスタッド・シュジャート・カーン/Ustad Shujaat Khanの弟子。
YOSHIMI(ボアダムス/ooioo)とのユニット「saicobaba」「SAICOBAB」を結成し6枚のCDをリリース。2017年リリースの「SAB SE PURANI BAB」は、英ワイヤード紙「2017年の年間ベストアルバム TOP50」、米ローリングスターンズ紙"15 Great Albums You Probably Didn't Hear in 2017" 等に選ばれる。
様々なアジア楽器のポリリズムと歌唱法を取り入れた「AlayaVijana」を結成し5枚のCDをリリース。シタール5~30台を使ったユニット「sitaar-tah」を結成し米achiverecord/importantrecord/日vividsoundより3枚のCDをリリース。UAのアルバム「ファティマとセミラ」「テュリ」「タラ」を楽曲提供、プロデュース。奄美民謡の朝崎郁恵のアルバム「はまさき」を、インド楽器、バリ・ガムランなど多彩なアジア音楽でアレンジしたアルバムをプロデュース。
秋田民謡・梅若会、アルナングシュ・チョドリィ、アビマン・カウシャル、アリフ・カーン、スダマニ、ヘナード・モタ、パトリシア・ロバート、ジム・オルーク、デバシシュ・バッタチャリア、フェルナンド・カブサッキほか多様なジャンルの音楽家と共演。台湾、中国、韓国、インド、カナダ等公演。
○ KyuRi きゅうり
https://www.kyuri-tabla.com/
タブラをArunangshuChaudhury氏に師事し、タブラを軸とした演奏・楽曲制作をインド・台湾・韓国など国内外問わず行なう。 インドから日本に古典音楽演奏家を招聘し、文化交流公演の企画に加え、インド有数の文化施設での公演も毎年行なっており、その活動は現地の新聞やメディアでも取り上げられている。 また、シタール奏者ヨシダダイキチとの"Unit_a a_"では、岡部洋一、永田砂知子、フェルナンド・ガブサッキなどと共演するほか、LightPainterハラタアツシとHybrid Leisurelandとの"new tone's third law"、画家 日下部泰生とOff-tone 松坂大佑との"metaholics"、Chihei Hatakeyama、100Take、児玉駿とのユニットなど、ジャンルレスに活動中。
『インド古典音楽の世界』
- 開催日
- 2019年3月 2日(土)
- 時間
- 12:00〜16:00
- 参加費
- 無料